学校長あいさつ
大阪労災看護専門学校は、独立行政法人労働者健康安全機構の前身である労働福祉事業団により労災病院の看護師育成を目的として、1960年に設立されました。卒業生は大阪労災病院をはじめとして全国の労災病院のほか、地域医療、保健、介護など多方面に進み、臨床のみならず教育や研究分野においても大きな足跡をのこしています。
看護実習の場となる大阪労災病院は全国労災病院のなかでもリーディングホスピタルの一つであり、最先端の医療設備と大阪でも有数の医療スタッフが集う病院です。南大阪の中核病院として、優れた医療実績を誇り地域のみなさまから大きな信頼と高い評価を得ています。優秀な専門職集団によるチーム医療のもと、働く人々の健康を守るために、治療にとどまらず予防から職場復帰まで一貫した診療を展開しているのが大きな特徴です。2022年1月には新病棟に移転し、新しいだけでなく様々な機能が拡充された施設の中で発展を続けています。
本校では、看護の専門職として、知識・技術・態度の習得にとどまらず、「相手を思いやる心」を大切にして豊かな感受性を養い、常に周りとコミュニケーションを図れる人間性を伸ばすように意を尽くしています。患者さまの目線に立ち、人間愛と命に対する尊厳を持った豊かな個性を育成し、生涯にわたって成長できる人材を輩出することを基本理念として教育に努めています。
わたしたちは、良い意味でも悪い意味でも昨日とは違う今日を生きる時代のただ中にいます。社会一般のみならず医療も日進月歩で高度化、多様化しているのです。そのような社会環境のなかにあっても、かわらずに、看護の役割と機能を常に理解し主体的に思考・行動する能力を身につけ、「思いやり」の心を持って周りと接することができ、看護を通じて少しでも社会が穏やかで明るい世界になることを志向する医療人を育てることを切に願っています。